5月31日で閉館するセンチュリーロイヤルホテル(札幌市中央区北5西5)に下川事業協同組合(下川町)がトマトジュースを寄贈し、5月8日、式典が行われた。(札幌経済新聞)

 下川町職員が同ホテルの閉館を知り、同町産の「根曲がり竹」の水煮を使ってもらったことの感謝の気持ちを形にしたいと企画した。下川町と名寄市にまたがるピヤシリ山で採れる「根曲がり竹」は、下川町直営の加工施設が1983(昭和58)年、同ホテルの和食調理部門に納品を始めた。今年4月から下川事業協同組合に運営を移管している。

 今回贈ったのは同町産のトマトだけを使った食塩無添加のトマトジュース50ケース(1ケース24本入り)。贈呈式では下川事業協同組合の奈須憲一郎理事が「センチュリーロイヤルホテルのおかげで、これまでたくさんの人に『根曲がり竹』の水煮を味わってもらえたことへの感謝の気持ちを込めて贈った」と話し、「寒暖差の大きい気候の下川町で育った糖度の高いトマトだけで作ったトマトジュースをホテル利用客に味わってほしい」とも。

 その後、田村泰司下川町長から長年の取引について感謝の意を親書に託し、同式典で町職員から同ホテル桶川昌幸総支配人へ手渡された。桶川さんは「今回寄贈いただいたトマトジュースは、ホテル開業記念日となる5月10日に宿泊客へ提供するほか、トマトジュースを使った朝食ビュッフェのデザートを数量限定で提供する。今回を機会に『おいしい下川町』を知るきっかけになれば」と話す。