2023年6月1日、ステランティス ジャパンはフィアット ブランドのコンパクトSUV「500X(チンクエチェント エックス)」に新グレード「クラブ(Club)」を追加設定した発売を開始した。

FIATのロゴをあしらったモノグラムのシートを新装備

フィアット 500X(以下、500X)は、日本でも女性を中心に絶大な人気を誇る[フィアット 500(チンクエチェント)]からインスパイアされたコンパクトSUVだ。初代となる現行型は2014年に発表され、日本では2015年から発売されている。ひと目で「500」ファミリーとわかる愛らしいデザインと利便性の高い4ドアボディ、そして優れた積載性やユーティリティを兼ね備えている。

今回追加された「クラブ」は、スポーティなルックスに精悍な印象を持つ「スポーツ(Sport)」をベースに、412万円という、スポーツよりも23万円も安い、リーズナブルな価格を実現したグレードだ。シート表皮には「FIAT」のロゴをあしらったモノグラムを新しく設定している。

スポーツと比べて、前後バンパーがスポーツタイプではないとか、ドアミラーはブラック仕上げ、ドアハンドルはマットクローム仕上げ、タイヤサイズは17インチになるなどの違いはあるが、安全装備は上級グレードと変わりなく充実している。

ボディカラーは、ジェラート ホワイトを標準設定とし、オプションで、メタリックカラーのファッション グレーおよびベネツィア ブルー、そしてスペシャルソリッドカラーのパッション レッドを展開する。

パワートレーンなどは、500Xの他グレードと同じ、1.3L 直4ターボエンジン+6速DCT+FFの組み合わせで、ハンドル位置は右のみ。今回のグレード追加で、500Xのラインナップは、以下のようになった。

クラブ:412万円
クロス:430万円
スポーツ:435万円

●全長×全幅×全高:4295×1795×1610mm
●ホイールベース:2570mm
●車両重量:1410kg
●エンジン:直4 SOHC(マルチエア)+ターボ
●総排気量:1331cc
●最高出力:111kW(151ps)/5500rpm
●最大トルク:270Nm(27.5kgm)/1850rpm
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・48L
●WLTCモード燃費:13.4km/L
●タイヤサイズ:215/55R17
●車両価格(税込):412万円