『エクソシスト/信じる者』(23)、『透明人間』(19)などのブラムハウス・プロダクションズと、「ソウ」、「死霊館」シリーズなどのヒットメイカー、ジェームズ・ワンが再タッグを組む『ナイトスイム』が、2024年夏に公開されることが決定。あわせて特報映像が到着した。

昨年全米で公開された『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(2月9日公開)でブラムハウス史上最高興収記録を更新し、創設者でありCEOのジェイソン・ブラムが1月29日(月)に初来日を迎えるなど、ますます注目度を増しているブラムハウス・プロダクションズ。そんな人気スタジオが手掛ける本作の舞台は、憧れて購入した郊外のプール付き物件。監督のブライス・マクガイアが、2014年にロッド・ブラックハーストと共同で発表し、大絶賛されたショートフィルムをベースに本作を長編映画化。まさに本作のプロデューサーであるワンがリー・ワネルと生みだしたショートフィルムを長編化し大成功させた『ソウ』(04)と同じ流れとなっている。もうひとりのプロデューサー、ジェイソン・ブラムは本作について「恐ろしくて感動的で、観客はこう自問し続けるハメになる。『もし自分の身に起こったらどうするだろう?』」と作品へ自信をコメント。また、その期待通り、2024年年明け早々に公開された北米ではオープニング週末初日に興行収入No.1を記録し、好スタートを切っている。


今回、深夜のプールに悲鳴が響く特報映像が解禁。思い詰めたような表情をした少年が、姉イジーに「うちのプール、変だよ」と打ち明ける。深夜、親に隠れて恋人を自宅のプールに誘い、マルコポーロ(アメリカでポピュラーなプール鬼ごっこ)に興じるイジー。鬼役の彼女は「もういいかい?」と呼びかけるが彼氏の反応が返ってこない。静寂のなか、すべての照明が消え、不気味な「もういいよ」の声が聞こえたかと思うと、突如プールの奥底へと引きずり込まれていく──憧れのプール付き物件に潜む恐怖が映しだされる戦慄の映像に仕上がった。

新時代のスリラーを描き、観る者を恐怖の虜にした『M3GAN/ミーガン』(23)に続き、ヒット作を続々と世に放つブラムハウスとジェームズ・ワンのプール付き“訳アリ物件”で起こる怪奇現象。日本の夏を恐怖のどん底へ引きずり込む本作に期待が高まる。

文/鈴木レイヤ