廃部寸前の弱小バスケットボール部の新任コーチと6人の選手が韓国全国大会を目指す奇跡の実話を描いた『リバウンド』(公開中)。このたび、チャン・ハンジュン監督とキャストが本物にこだわった制作秘話を明かすメイキング映像が解禁された。

交代選手のいないわずか6人で全国大会決勝進出を果たした釜山中央高校バスケットボール部の奇跡の実話を描いた本作。監督を務めるのは、韓国初の医療サスペンスドラマで日本でもリメイクされ話題となった「サイン」で脚本と演出を手掛け、Netflix映画『記憶の夜』(17)など、監督としても多くの作品を輩出しているハンジュン。脚本は、『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』(19)で第27回釜日映画賞脚本賞を受賞し、Netflixシリーズ「ナルコの神」などでも知られるクォン・ソンフィと、Netflixシリーズ「キングダム」、ドラマ「シグナル」など話題作を手掛けるキム・ウニら韓国屈指の豪華スタッフがタッグを組む。

部員たちを全国大会の決勝という晴れの舞台へ導く、カン・ヤンヒョンコーチ役にドラマ「タッカンジョン」、「マスクガ―ル」や『シークレット・ジョブ』(20)のアン・ジェホン。バスケットボール部の部員には、「魅惑の人」、「愛の不時着」、「浪漫ドクター キム・サブ3」などの話題作に出演する若手俳優イ・シニョンを筆頭に、2AMで俳優としても活躍の幅を広げているチョン・ジヌン、「偶然見つけたハル」、「女神降臨」、「オー!マイベイビー 〜私のトキメキ授かりロマンス〜」といった人気作へ出演したチョン・ゴンジュ、ドラマ「恋慕」への出演が話題となったキム・テクといった新鋭俳優たちが実際にバスケットボールのトレーニングをして撮影に挑んだ。


今回、キャスティングから競技シーン、衣装の細部に至るまで本物にこだわった本作の撮影秘話を監督とキャスト陣が語ったメイキング映像が解禁。メインキャストの6人中4人がバスケ未経験というなか、キャスト陣は3〜4ヵ月にも及ぶトレーニングを積み撮影に挑んだ。映像には、キャストたちが本物の選手さながらのプレーでボールを追いかける姿が収められている。映画の肝となる試合シーンでは、臨場感を再現するためのこだわりがあるそうで、「ハイスピード撮影を多用しました。通常は1秒24フレームですが、私たちは最低100フレーム、800フレームでも撮りました」とハンジュン監督は撮影手法を明かす。

また、映画のモデルでもあるキム・ジュニュン選手が実際に指導に訪れたほか、出演する審判や解説者も全員本物。そんなバスケのプロたちも、キャスト陣のプレーを絶賛していたそう。約400人が参加したオーディションでは、実際の人物と容姿を似せられるかどうかが最重要視され、ヤンヒョンコーチ役のジェホンは約10キロの増量を行ったという。同世代のキャストが集まった撮影現場は、和気あいあいとした雰囲気で、笑顔でじゃれ合う姿も。ギュヒョク役のジヌンは「各自のポジションにいるだけで驚くほど息が合った。満ち足りた気分でした」と、学生時代に戻ったかのような撮影を振り返りコメント。試合の前に円陣を組み気合を入れる場面では、エネルギッシュな現場の雰囲気を見て取ることができる。映像の最後では、ジェホンが「映画を撮るという行為を超えた闘志が沸き上がりました。若かりし頃の情熱を思い出せる面白い映画です」と見どころを語り、エースのギボムを演じたシニョンも「心を込めて描いた作品を楽しんでください」とメッセージを送る。

「これほど情熱的なストーリーが実話だということを強調しておきたいです」とハンジュン監督も太鼓判を押す『リバウンド』をぜひ劇場で体験してほしい!

文/サンクレイオ翼