『劇場版 美しい彼〜eternal〜』(22)の酒井麻衣が監督、脚本を務め、乃木坂46元メンバーの伊藤万理華が主演する映画『チャチャ』が10月11日(金)より公開されることが決定。あわせて、ティザービジュアルが解禁された。

本作は新進女優と次世代監督がタッグを組み、「不器用に、でも一生懸命“いま”を生きるヒロインたち」をそれぞれの視点で映画化するプロジェクト、“(not) HEROINE movies”=ノットヒロインムービーズの『わたし達はおとな』(22)、『よだかの片想い』(21)、『そばかす』(22)に続く第4弾公開作品。映画『チャチャ』はドラマ「美しい彼」シリーズや『劇場版 美しい彼 ~eternal~』が大ヒットを記録し、さらに『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(23)、『恋を知らない僕たちは』(23)でピュアなラブストーリーに挑戦した、いま注目を集めている気鋭のクリエイター、酒井による完全オリジナルストーリーだ。『ドライブ・マイ・カー』(21)の大江崇允が脚本執筆に協力し、“人目を気にせず、好きなように生きる”をモットーに自由で気ままな主人公チャチャの恋と成長を描いていく。ラブストーリーでありながら、コメディやサイコ、スリラーetc…と様々な要素が詰め込まれており、酒井の好きなモノが凝縮された、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような作品に仕上がっている。

酒井は「本能と欲望のままに見たい感情と物語をスタッフ、キャスト、みんなで表現しました。伊藤万理華さんがチャチャになってくださったことにより、私はチャチャという女の子が狂おしい程に愛しく、大好きになりました。不思議でせつなく、どこか可笑しい世界に是非とも迷い込んでくださいませ」と作品への想いを語っている。

また、写真家の市橋織江が『恋は雨上がりのように』(18)以来、久々に映画撮影を担当。透明感と色鮮やかな描写を巧みに織り交ぜる酒井ならではの世界観に彩りを添えた。今回解禁されたティザービジュアルも市橋の撮りおろし写真が使用された。

主演を務めるのは、実力派俳優として、映画、ドラマ、舞台等幅広いフィールドで存在感を放っている伊藤。クリープハイプの新曲「喉仏」のMVでは無表情でライブを見守る観客役を、現在放送中のNHKドラマ「パーセント」では「障害のある俳優を起用する」という局の方針に悩みながらも向き合う若手プロデューサー役でNHKドラマ初主演に挑むなど更なる注目を集めている。今回、酒井と初タッグを組んだ伊藤は「酒井さんの頭の中にこんな世界があったなんて…そんな世界に寄り添うには?と硬い頭で悩んだ時、柔らかくなるまでずっと傍にいてくださいました。気づかぬ内に自分の奥底に棲みついていたチャチャを引っ張り出してもらったような感覚です」と撮影を振り返り「終わる頃には彼女に会いたくなる、そんな作品になりました。愛くるしくせつない絵本のようなチャチャの世界をぜひ覗きに来てください」とメッセージを寄せた。

劇場公開の情報と併せて解禁されたティザービジュアルでは、主人公チャチャの姿が収められている。自由奔放な振る舞いで周囲から反感を買うこともあるが、自分は“野良猫”と一緒だと考え、仕事も恋も気の向くままに突っ走っていくチャチャを表現。個性的なスタイリングと併せて、チャチャの魅力が表現されている。

今後はチャチャの恋の相手を演じる共演者や予告編、メインビジュアルなども続々と解禁される予定。今後の続報にも要注目だ!

■<キャストコメント>

●伊藤万理華(チャチャ役)

「酒井さんが過去作り出してきた美しい映像表現に、私自身は一見遠く感じていたのですが、チャチャという人物でつながることができました。“チャチャ”には聞き馴染みがずっとあって、このお話が来た時、なにが引き合っているんだろう…?と大変驚いた記憶があります。酒井さんの頭の中にこんな世界があったなんて…そんな世界に寄り添うには?と硬い頭で悩んだ時、柔らかくなるまでずっと傍にいてくださいました。気づかぬ内に自分の奥底に棲みついていたチャチャを引っ張り出してもらったような感覚です。終わる頃には彼女に会いたくなる、そんな作品になりました。愛くるしくせつない絵本のようなチャチャの世界をぜひ覗きに来てください」

●酒井麻衣(監督、脚本)

「本能と欲望のままに見たい感情と物語をスタッフ、キャスト、みんなで表現しました。ある日『女の子を主人公で、酒井さんの好きなように物語をつくってほしい。なにかわからないけどおもしろい!という映画がみたい』とプロデューサーからお話がありました。そこから、たくさんの人に色々なアイディアを貰い…1人の自由奔放で野良猫のような、人から憧れられているようであり鼻について嫌われているような、孤独と手をつないでいる女の子に焦点をあてました。『あの子っていいよね』、『あの子って恵まれてるよね』、『あの子って悩みなさそうだよね』、『あの子ってずるいよね』、『あの子って私は嫌いかも』そんなみんながちょっと気にする『あの子』がどんな私生活を送って、なにに恋をしてなにに傷ついているのか、どんな世界をみているのか興味がわきました。そんな『あの子』、チャチャを伊藤万理華さんが、とても豊かに地上から5センチ浮いたままダンスするような不思議な表現力で魅了してくださいました。伊藤万理華さんがチャチャになってくださったことにより、私はチャチャという女の子が狂おしい程に愛しく、大好きになりました。他にも今後、素敵な俳優の皆様が発表されると思います。新情報も是非ともお楽しみにです。そんな不思議でせつなく、どこか可笑しい世界に是非とも迷い込んでくださいませ」

文/スズキヒロシ