能登半島地震の発生から2か月余りがたつ中、石川県内灘町でも4日、初の仮設住宅が完成し、被災地での新たな生活再建が始まります。

石川県内灘町西荒屋=2月

金沢市に隣接する内灘町は、震源の奥能登から100キロ以上離れていますが、砂丘地が宅地化されたことから、地盤の液状化が激しく、今回の地震では1528棟の住宅が被害を受けました。

こうした中、発災から2か月余り経った4日、町内の2か所にプレハブ型の仮設住宅34戸が完成しました。

完成した仮設住宅=4日午前

間取りは1DKや2DKに加え、4人以上の世帯に向けた3Kの部屋が用意され、6日から入居が始まります。内灘町では今年6月末までに、80戸の仮設住宅が完成する予定です。

石川県は当初、今月末までに3000戸を建てる予定でしたが、建設を加速させ、4600戸の完成を目指しています。

一方で、内灘町では道路が波打った箇所など、被害の爪痕が今も残ったままで、復旧活動は思うようにはかどっていないのが現状です。