能登半島地震の影響で大量の土砂が崩落し、水の流れがせき止められている石川県輪島市市ノ瀬地区の河原田川支流について、国土交通省は、監視カメラ画像などの公開を始めました。

輪島市市ノ瀬町=2月

輪島市市ノ瀬町では、地震で大規模な土砂崩れが発生し、巻き込まれたとみられる男性1人の安否がいまも分かっていないほか、38世帯97人に避難指示が出されています。

地区を流れる河原田川の上流では、大量の土砂が水の流れをせき止める天然ダムが作られたため、国土交通省の北陸地方整備局は、住宅などがある下流の1か所と、天然ダムがある上流の4か所に監視カメラを設置し、川の水位情報とともにホームページ上で公開しました。

こうした天然ダムは、能登半島で14か所確認されていて、今後、大雨や雪解けによって水かさが増し、ダムの決壊や土石流などが懸念されています。

一方、被災地では6日午前、雨が強まる予想で、再び土砂災害に警戒してください。