能登半島地震の発生から3か月です。100人以上が利用する輪島市内の避難所では、これまで全国から入っていた炊き出しボランティアが4月以降、減ることが見込まれていて、厳しい現実に直面しています。

輪島市門前町の諸岡公民館。
3月26日の昼、岐阜県高山市の男性3人が揚げパン300食の炊き出し支援に訪れていました。

この避難所に来るのは3回目だという村井祐介さんは、片道4時間ほどかけて駆けつけています。

村井祐介さん
「自分にできることはこれくらいしかないので、できることを困っている人にやっていこうという思いだけで来ているので、それ以外ないですね」

地震発生から3か月。
避難所を支えてきたのはこうした温かい支援の手でした。

一方でその支援の継続が今課題となっています。

諸岡公民館の炊き出し責任者 柴田寿美香さん
「朝昼晩とこの青い線がボランティアに来ていただいている日なんですけど、青い線がないところは私たち自らの炊き出しとかお惣菜を提供している。4月はほとんどお昼は入っているが大体こんな状態が続いている」

4月から炊き出し予定少なく…「ボランティアの方来てください」 

避難所の炊き出しボランティアの予定表を見ると、4月以降、予定が全く入っていない真っ白な日が目立つように。諸岡公民館がある地区は地震で住宅が倒壊するなどの大きな被害が出ていて、今も140人余りが炊き出しを必要としていますが…

諸岡公民館の炊き出し責任者 柴田寿美香さん
「(予定の入っていないところは)カップラーメンとかアルファ米とかにしていかないと、(炊き出しを作る)私たちの体も追いついていかないので、なるべくは(ボランティアが)入っていないところは手作りでしたいなとは思うけど、みなさん平日は仕事に行っているのでそういうのは難しいかなと。辛いですね、本当にボランティアのかた来てください、助けてくださいという感じですね」


今後の先行きが見通せない中で、少しずつ減っていく支援の手をどう繋ぎ止めていけばいいのか、住民たちは不安な思いを抱えながら日々を過ごしています。