北陸新幹線の敦賀延伸に伴い、活気づく金沢市の近江町市場ですが、この盛り上がりを地震の被災地の復興につなげようと、水産と畜産の分野がタッグを組み新たな店舗をオープンさせました。

石川でとれた海の幸が並ぶ大口水産の鮮魚コーナーにできたのは能登牛の専門店「NIKUO近江町市場店」4日オープンの日を迎えました。水産分野にとどまらず、畜産の分野でも能登半島地震からの復興を後押ししようと、県産ブランド能登牛や能登豚の肉を販売します。

フランスからの観光客「ベリーグッド、アメイジング」

能登牛のローストビーフに贅沢にウニが載せられています。午前中に金沢大学の入学式を終えたばかりの新入生も舌鼓をうちます。

金沢大学の新入生「めっちゃおいしいです」

水産も畜産も…能登半島地震は大きな打撃を与えました。

大口水産・荒木勝専務「輪島のほうでは細かい魚が獲れる時期なので、今年はないんやねと聞くと地震を実感する」

大口水産では、能登の魚が以前の3割ほどしか戻ってきていないといいます。

一方で…畜産も非常に厳しい状態が続いています。

NIKUO中谷精肉店・中谷明博社長「能登の牛に水すら与えられなくて、何十頭も死んだ牛舎もあるし、牛舎につぶされた牛もいまだに放置されている状況で…能登、珠洲も変わっていない状況で、何ができるかといったら地元の食材、能登の食材を観光客、地元のみなさんに楽しんでいただければ復興支援につながるかなと」

大きな被害を受けた能登の一次産業、金沢でも復興を支える動きが広がっています。