地震で被害を受けた石川県輪島市のキャンパスから、東京に一時移転している日本航空学園の生徒と学生が30日、新たな拠点となる都内の大学キャンパスで1か月遅れの始業式に臨みました。

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馳浩 石川県知事は、来年4月に輪島市に戻れるよう、調整していることを明らかにしました。日本航空学園は輪島市のキャンパスが、災害復旧の拠点となっていることなどから、4月に入って拠点を東京・青梅市にある明星大学の空き校舎に移しています。

梅澤重雄 理事長
「元気に集まっている姿を見て、突然、感極まってしまった。元日から先生方はほとんど休まずに頑張ってきた、本当に君たちを迎えることができて良かった」

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輪島市出身の3年生 古谷悠晴さん
「新生活が始まって不安なこともあるが、友達と寮生活も楽しみ。周りが自然に囲まれているので、意外と輪島と似ているが、広いので移動が大変」

明星大学のキャンパスでは一部を除き仮設の寮の建設がすでに完成していてます。期待に胸を膨らませる一方で、輪島に戻りたいという気持ちも残っています。

戻りたい理由は?

生徒
「部活がヨット部で、能登の海で活動したいので戻りたいなと。」

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生徒
「きょうこんな夜ご飯できたよとか、友達できたよとか親に連絡している。輪島に戻りたいです。」


こうした中、馳知事も視察に駆けつけました。

馳知事
「生徒はここで寝泊まりしている、結構狭い。大変なところでお住まいだなと思う。」

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馳知事
「来年の4月には、学園の大学生、高校生が輪島校舎に戻れるよう目標を立てたことを伝えにきた。」

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全国から支援活動を受ける中、地元の事業者に徐々に災害復旧の仕事を移行し、宿泊拠点として活用している輪島キャンパスで、来年4月からは全員が過ごせるように調整を重ねていることを明らかにしました。


能登に戻れるその日を待ち続け、日本航空学園では5月6日に入学式が行われ、学園全体でおよそ600人が新生活をおくります。一時移転した明星大学は梅澤理事長の出身大学でもあり、東京都に支援の協力を求め実現したという事です。

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