日銀金沢支店は北陸の景気について、能登半島地震の復旧・復興需要などから「回復に向けた動きがみられている」として全体判断を2か月連続で引き上げました。

日銀金沢支店の吉濱久悦支店長は、個人消費について一部に休業を余儀なくされる地域があるものの、「北陸応援割」や北陸新幹線敦賀延伸の効果などから「回復に向けた動きがみられている」として、2か月連続で判断を引き上げました。公共投資についても復旧復興工事は今後もさらなる増加が見込まれるとして2016年10月以来7年7か月ぶりに判断を引き上げました。

こうしたことから全体判断について「復旧復興需要や生産正常化が進むもとで、回復に向けた動きがみられている」と2か月連続で判断を引き上げました。

先行きについては、復興に対する公共投資や民間投資の規模感に加え春闘の改定賃金が反映される6月以降の消費マインドや企業の業況感がポイントになるとしています。