今年はクマのエサが凶作傾向と予測されています。人里への大量出没が懸念される中、石川県加賀市では20日、住民参加型の訓練が行われました。

訓練する住民「老人ホーム周辺で大きなクマを目撃しました。至急出動をお願いします。」

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加賀市勅使町で開かれた訓練には、県や警察、猟友会に加え、地域の住民などおよそ40人が参加しました。町内の老人ホーム付近でクマが目撃され、住宅地を通って近くの畑まで逃げたという想定で行われました。

記者リポート「こちらでは発見したクマを市の職員や猟友会が取り囲み、捕獲作業を始めようとしています」

畑近くのコンテナで発見されたクマをその後、県の職員が麻酔銃を使って捕獲するまで一連の手順を確認しました。

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県内では今年に入り5月16日までにクマの目撃情報が21件確認されていて、4月には白山市で50代の女性がクマに襲われ、額にけがをする事故も発生しています。県は4月末に「ツキノワグマ出没警戒準備情報」を発令し、生ごみを外に放置しないなど、日頃からの対策を呼びかけています。

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