石川県能登地方では、5日に震度6強を観測して以降、活発な地震活動が続いています。震源域は海側にもに広がっているとして、気象庁は海岸で強い揺れを感じたら、まずは高いところへ逃げるよう呼びかけています。

石川県能登地方では2020年12月ごろから地震活動が活発となっていて、震度1以上の地震はこれまでに400回を超えています。5日に発生したマグニチュード(M)6.5の地震で、珠洲市で最大震度6強を観測し、一連の活動で震度・規模ともに最大となりました。

地震活動に伴い、珠洲市周辺では地殻変動も観測されていて、国土地理院が人工衛星「だいち2号」を使って解析した結果、5日の地震で最大およそ20センチの隆起が検出されました。

またこれまでは珠洲市北部の陸地や海岸に集中していた震源は、5日の地震以降、北側の海域にも広がっています。

5日の地震では珠洲市長橋と輪島港で10センチの津波も観測されていて、第1波の到達時刻は早いところで地震が発生して3分後の午後2時45分でした。

気象庁の下山利浩地震情報企画官は11日の会見で、海底で大きな地震が発生すると、津波の危険性があるとして「海岸付近にいる人は、気象庁の情報を待つよりも、強い揺れを感じたらまずは高台へ逃げる避難行動をとってほしい」と呼びかけています。