金沢市内の飲食店が従業員に支払う休業手当の一部を国が助成する新型コロナの雇用調整助成金300万円を不正に受給していたことが分かりました。

石川労働局によりますと、金沢市伏見台1丁目の飲食店「いきや」は、去年2月から4月までと6月から10月までの合わせて8か月にわたって、実際には従業員を休業させていないにも関わらず休業させたとする虚偽の申請書類を作成し、雇用調整助成金を不正に受給していたということです。

申請書の審査の過程で石川労働局が調査をして発覚し、不正に受け取った新型コロナの雇用調整助成金の総額は300万円に上ります。「いきや」は受け取った助成金を返還する意向だということです。

新型コロナの助成金をめぐっては、今年3月末までに石川県内で合わせて11件、総額3億4900万円あまりの不正受給が発覚しています。