来年春の北陸新幹線敦賀延伸に向け、金沢より西の区間でレールの敷設工事が完了し27日、記念式典が行われました。

福井県あわら市のJR芦原温泉駅で行われた北陸新幹線金沢・敦賀間のレール締結式には、石川県の馳知事と福井県の杉本知事に加え、斉藤国土交通大臣ら関係者約400人が出席しました。

工事を担う鉄道・運輸機構の藤田耕三理事長はあいさつで、「開業時期の遅れや事業費の増額で多くの方々に心配をかけ心苦しいが、レール締結式を迎え、これまでにも増し緊張感を持って開業準備を進めたい」と述べました。

その後、レールを固定するボルトを締め付け、2012年6月の着工以来、11年の歳月を経て金沢と敦賀の125キロの区間が1本につながりました。

石川県内には新たに小松駅と加賀温泉駅の2つの駅が、福井県内には福井駅や敦賀駅など4つの駅が整備されます。来年春の開業に向け今年夏以降には、走行試験や実際に新幹線を走らせて試運転も行われる予定です。