車で出かけることも多くなる連休期間、運転する側もより気を付けないといけません。特に、車の”発進時”には要注意です。
愛知県豊田市の小学校の校庭に用意されたのは、1台のダンプカーです。
大型車両の特徴を学ぶための交通安全教室が開かれ、児童ら約120人が参加しました。
大型車両と子どもが絡む交通死亡事故は後を絶たず、4月9日には愛知県飛島村で、小学3年生の女子児童が、コンビニの駐車場に入ろうとした大型トラックにひかれ死亡しました。
26日の交通安全教室では、児童が運転席に乗りこみ「死角」になるポイントを学んだほか、大型車両の左折を想定した「巻き込み事故」の再現を見学しました。
運転手が“注意深く周囲を確認する”必要性
ダンプカーの助手席から周りを見ると、見えづらい部分が多く、運転手が“注意深く周囲を確認する”必要性があることがわかります。
「運転席が高い車だと、車の前にいても手をあげていても、運転手から見えないことがわかりました」(女子児童)
事故につながりかねない死角があるのは、大型トラックに限ったことではありません。
運転席から見えない「死角」に注意
27日から始まるゴールデンウイーク。
お出かけ時に使用する乗用車にも、運転時に思わぬ危険が潜んでいます。
それは、運転席からは見えない「死角」です。
「かなり体や頭を動かさないと、見えない場所になる」(JAF愛知支部 水野彩さん)
サイドミラーや窓から乗り出してみても全く見えない場所や、見えにくい場所は「死角」となり、子どもが車に向かって来ていても、そうした死角に入ってしまうと、気づくのが遅れてしまいます。
発進時の危険から子どもを守るには?
2020年までの10年間で起きた、3歳以下の歩行者の死亡事故68件のうち、車の発信時が74%を占めています。
車の発進時の危険から子どもを守るには、どうしたらいいのでしょうか。
「子どもが1人で走っていくことが想像できるので、降りる時は大人が先に降りたり、一緒に手をつないで降りたりするのも有効。乗せる時も、子どもを先に乗せることも大事です」(水野さん)