県と佐世保市が計画している石木ダムをめぐり、これに反対する住民や市民団体が開いた集会で、ダムの専門家がダムの必要性について疑問を呈しました。

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石木ダム反対住民代表・岩下和雄さん
「本当に必要なダムかということを皆さんに今日は考えてほしい」

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川棚町の公会堂で開かれた集会には、石木ダム建設絶対反対同盟の住民や反対運動を支援する団体の市民らが出席しました。

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石木ダムは佐世保市の水対策と川棚川の水害予防のため県と佐世保市が川棚川支流の石木川に計画しているダムですが、住民の反対運動のため計画から半世紀経った今も完成していません。

集会では元国交省職員でダム行政に携わってきた宮本博司さんが講演しました。
宮本さんは県が策定した石木ダムの治水計画が杜撰と指摘し、石木ダムが大雨の際水害防止に機能するかどうか疑問があると話しました

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元国交省職員・宮本博司さん
「この治水計画はあまりにも杜撰です。お願いします、立ち退いてくださいというのならもっと真剣にこの計画を作らないとだめです」

石木ダムは2025年度内での完成を目指していますが、ダム本体の工事はほとんど進んでおらず更なる事業長期化の可能性もあります。