【V×V TuesDay】は長崎ヴェルカの話題です。

「春は別れの季節」です。来シーズン『新アリーナ』を本拠地とするヴェルカは、先週末、長崎県立総合体育館=通称『かぶとがにアリーナ』でのラストゲームに臨みました。

『かぶとがに』での最後の2連戦。ヴェルカファンの声援がコートにこだまします。

2021年10月──

岸竜之介アナウンサー「ついに長崎ヴェルカホーム開幕戦です」

『かぶとがに』でのヴェルカの歴史。思い返せばコロナ禍でのスタートでした。
マスク着用、声出し応援禁止、会場には入場制限があり観客数は今の半分でした。

伊藤拓摩ヘッドコーチ(当時):
「ここから盛り上がり方とか、応援の仕方とかそういうのをチームとしてファンとしてつくっていくと思うので、本当に頼もしいファンの方々が来てくれたなと思いましたね」

初陣から2年半──
ヴェルカファンの輪は大きく大きく広がりました。今シーズン『かぶとがに』で開催された全27試合でチケットは完売しました。

その期待に応えようと先週土曜日のGAME 1では西地区7位のヴェルカが3位の島根に逆転勝利を挙げます。B1の壁にぶつかり、勝ち星が伸び悩む中でも声援を送り続けてくれたファンに捧げる勝利です。

馬場雄大選手:
「かぶとがにを使わせていただく最終節ということで、すごくチームとして意気込んで臨みましたし、まずはきょう勝利で終えてよかったと思います。
毎回アリーナを声援で埋めてくださってほんとに選手として感謝がいっぱいですし、自分たちはこの場に立てることを光栄に思っています」

翌日の第2戦『かぶとがに』ラストゲーム。この日は島根のリーグ屈指の攻撃力が牙をむきます。ヴェルカは試合時間、残り7分40秒で10点を追いかける展開に…。

ここで立ち上がったのは、発足時からチームを支えるメンバーたちでした。エースのボンズ、そして狩俣の活躍で逆転します。ところがラストプレー。
残り0.5秒で同点に追いつかれ『かぶとがに』との別れを惜しむかのように試合は延長戦へ。

ヴェルカはラストゲームを白星で飾ることができませんでしたが今節の結果をもって来シーズンのB1残留が確定。
今シーズンは残り12試合で、うちホーム戦の3試合は大村と佐世保での開催となっています。

B3時代からの3シーズン、「かぶとがに」では全52試合が開催され、延べ15万4,091人が来場しました。『かぶとがに』で刻んだチームの歴史は新アリーナへと引き継がれます。