19日、長崎県大村市の中学校で体育祭の最中につむじ風とみられる突風が発生し、2人がケガをしました。現場にいた保護者が急激に変化する突風の様子を語りました。

NBC

つむじ風に巻き込まれた人:
「やばいやばい」
「風がとても強いです。みなさん大丈夫でしょうか」

NBC

19日午前11時半頃、大村市の大村中学校で、体育祭の最中、つむじ風とみられる突風が発生し、グラウンドのテント3張りが風にあおられ倒れました。

NBC

学校によりますと、生徒にけがはありませんでしたが、テントが飛ばされないようおさえていた保護者の女性2人がすり傷や打撲のけがをしたということです。

動画を撮影したかおりさん:
「急に砂ぼこりが立ちだして『ひどい風だね』ぐらいだったんですけど、それからすぐ、すごい突風に変わって。もうほとんど子どもたちが見えないぐらいのひどい風になって。とにかく悲鳴がすごくて。悲鳴と風のすごい音。そこの場所にいたら、まさかそれが渦を巻いて近づいてくるっていう予測が立てられなかったって感じですね。怖かったですね」

NBC

19日の大村市は快晴で、7月上旬並みの29.5度まで気温が上がりました。撮影された時間帯の風速は2.1メートルと穏やかで、つむじ風の発生条件が揃っていたとみられます。

NBC

平地真菜気象予報士:
「よく晴れて、風が穏やかな日に、強い日差しによって地面が温められると、地面付近の空気で強い上昇気流が発生します。そこに渦を巻く風のきっかけなどがあるとつむじ風が発生することがあります。

NBC

5月は太陽高度も高くなって“気温が上がりやすい”とか“空気が乾燥している”という気象条件が重なり(つむじ風が)発生しやすいシーズンです。
実際に発生した時には、すぐにその場から離れるとか、テントなど飛ばされやすいものからすぐに離れることが大切だと思います」

NBC

つむじ風が発生しやすい5月の運動会シーズン心構えと対策が必要です。