春らしい陽気となってきましたが、農家にとってこの時期の悩みの種が「凍霜害」です。県は4月10日、農家対象の研修会を開き「オイルヒーターの活用が有効」だと説明しました。

暖冬傾向が続く長野県内。果実の花が早く咲きすぎ、その後の冷え込みで霜がつく「凍霜害」が近年相次いでいます。去年の被害額は過去5番目に多い23億円余りに上りました。

県は10日、凍霜害を防ぐ研修会を中野市で開き農家約20人が集まりました。この中で勧めたのが「オイルヒーター」です。

10アール当たり10台ほどの設置が最適で20リットルの灯油で10時間ほど空気を暖められるということです。

これまで多く利用されていた防霜ファンは氷点下2度ほどまでしか効果はなく、県はそれ以上寒くなる場合はオイルヒーターを活用してほしいと呼びかけました。

モモ・プラム農家:
「去年は霜にやられました。ここで購入して使ってみようと思います」

1台3万円ですが、JAなどの補助も出るということです。

県は「氷点下になる日の前日は農家にメールなどで知らせている。それを見ながら活用してほしい」と呼びかけています。