1番人気に支持された高松宮記念は12着に敗れたメイケイエール(栗東・武英智厩舎)。レース後はリフレッシュ放牧に出て、4月21日にノーザンファームしがらきから栗東へ帰厩している。

 今朝3日は特別登録しているヴィクトリアマイル(5月14日・東京芝1600m)に向けた1週前追い切り。池添謙一騎手が跨り、CWへ3コーナーから入場する、いつものスタイルだった。馬場へ入る直前に少し嫌がる素振りを見せたものの、入ってからはスムーズ。前走時はキャンターになるところで頭を振ったり、上げたりする仕草を見せていたが、今朝はそれがなかった。

 その分、走り自体もスムーズだったし、4コーナーから最後の直線も力みなし。見た目の印象だと、あまり速い時計は出なかったかなという感じだったが、実際の時計は4F49.3〜3F35.0〜2F22.7〜1F11.5秒。

 ちなみに高松宮記念の1週前追い切りはCW4F47.0秒。当時はすごく力んで走っているように見えたし、それに比べると雲泥の差といっていいくらいに落ち着いていた。今回の最後の直線のラップは11.3秒から11.5秒と少し減速はしているものの、これは全く気にしなくてもよいはず。今の精神状態ならマイルで心機一転、とならないだろうか。

(取材・文:井内利彰)