5月28日に東京競馬場で行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。世代の頂点を決める熱き戦いにシーズンリッチ(牡3、美浦・久保田貴士厩舎)が戸崎圭太騎手とのコンビで挑む。

 シーズンリッチは父ドゥラメンテ、母エバーシャルマン、母の父ハーツクライという血統。近親に目立った活躍馬は居ないが、祖母のラシャルマンテはアルゼンチンで重賞5勝を挙げている。

 22年7月に新潟競馬場の2歳新馬戦でデビュー。初陣は4着だったが、上がり最速タイとなる32.4の強烈な決め手を披露し、のちの京都新聞杯2着馬ダノントルネードから0.3差に健闘した。続く同年10月に東京競馬場で行われた2歳未勝利戦で初白星。3戦1勝で2歳時を終えた。

 明け3歳は2月の共同通信杯から始動。重賞初挑戦の舞台で6着に入り、続いて3月の毎日杯に出走した。同レースでは終始馬群に包まれ、直線もなかなか追い出せず苦しい競馬となったが、進路を確保すると鋭く伸びて優勝。最後はノッキングポイントに半馬身差を付けて重賞初制覇を飾った。通算成績は5戦2勝。

 鞍上の戸崎騎手にとって日本ダービーは「騎手として最も勝ちたいレース」だという。18年、19年には2年連続で2着と悔しい結果。昨年のダービー前に実施したインタビューで「勝者の景色を見てみたい。2着になったことで、より勝ちたいレースになった」と語っている。今年で同競走9回目のチャレンジ。人馬ともに悲願達成なるか。