全くの偶然であることは間違いないが、古馬の芝マイルGIは9文字馬名の馬が全く勝てない。該当するのはヴィクトリアマイル、安田記念、マイルCSの3レースだが、実は全てのレースで10年以上、9文字馬名の勝ち馬が出ていないのだ。

 それぞれのレースの直近の9文字馬名の勝ち馬を挙げると、ヴィクトリアマイルが12年のホエールキャプチャ。安田記念も同じく12年のストロングリターン。そしてマイルCSに至っては10年のエーシンフォワードとなる。繰り返すが、これはあくまで偶然。それでも古馬のマイルGIで連敗が続いている状況は不思議でもある。

 今年の安田記念にはイルーシヴパンサー(牡5、美浦・久保田貴士厩舎)、ウインカーネリアン(牡6、美浦・鹿戸雄一厩舎)、シュネルマイスター(牡5、美浦・手塚貴久厩舎)、ダノンスコーピオン(牡4、栗東・安田隆行厩舎)、マテンロウオリオン(牡4、栗東・昆貢厩舎)と、5頭の9文字馬名が出走を予定している。13年以降の安田記念には延べ25頭の9文字馬名が挑み、2回ある2着が最高着順だが、今年は近年で最強の布陣。謎のジンクスを克服し、11年ぶりの戴冠となる可能性は高そうだ。