優勝馬には安田記念の優先出走権が付与される別定重量のGII戦で、阪神競馬場で行われた年も含め、このレースをステップに安田記念へと挑んだ馬は過去10年で[1-0-4-33]。ほか18年2着モズアスコットは、ここを使った後もう1回レースを使われて安田記念に優勝している。京都競馬場外回りコースは2コーナーのポケットからスタートし、最後の直線が平坦となるワンターンコース。開幕週ゆえに決め手も要求されるレースになりそうだ。

 ◎ソウルラッシュは阪神競馬場で行われた一昨年の優勝馬で、舞台が京都競馬場に戻った昨年は勝ち馬から0.1秒差3着。同じ舞台で行われた昨年のマイルCSは時計差なしの2着で、これらを含め国内芝1600m戦は[5-2-1-3]。安田記念、マイルCS以外では馬券圏内を外していないA級マイラーだ。今回は昨年暮れの香港以来となるが、しっかり間隔をあけて調整されており不安はないはず。57kgなら上位だ。

 〇セリフォスは22年JRA最優秀短距離馬で昨年の安田記念2着。連覇を狙ったマイルCSは安田記念以来の実戦となってやや力みながらの追走となったのが最後に響いたが、最後の直線で1度は先頭に並びかけようという競馬で力は示した。全5勝を芝1600m戦であげている名マイラー。この馬も暮れの香港以来の実戦だが、調整過程に不安はなさそうだ。

 ▲トゥードジボンは京都金杯1番人気3着。東京新聞杯10着、六甲S11着で人気を落としそうだが京都競馬場の1600mコースは[2-0-1-0]。先行力を武器とする馬だが逃げなくても競馬ができる強みがあって、京都金杯はこの馬にとって決して得意とする馬場状態ではなかったが離れた3番手からしぶとく脚を伸ばして2着セッションに頭差まで迫った。舞台が替わって改めて。

 △セッションは京都金杯3番人気2着。3歳時にはアーリントンC2着もある。先行力と粘り強いスピードを武器に関西圏のレースに限れば[2-2-2-0]という堅実派。前走も結果的に負けはしたものの正攻法の競馬で勝ちに等しい内容だった。

 その京都金杯の勝ち馬△コレペティトールは57kgがポイントになりそうだが、まだ底を見せていない魅力もある。重賞2勝で昨年の富士S3着△ソーヴァリアントと、格上げ初戦の前走の内容に見どころがあった△トランキリテも押さえておきたい。