メイキップは5月14日、EC向け顔合成AI機能「FaceChange(フェイスチェンジ)」の販売を本格的に開始した。これに伴い、合成対象のモデル商品画像を自由に選べる機能を新たに追加した。「FaceChange」を先行利用しているユーザーは、利用していないユーザーと比較して購買率が4.2倍に上昇しており、商品の購入を検討しているユーザーにとって関心の高い機能であることを示した。

メイキップが本格販売を開始した「FaceChange」は、モデルやスタッフコーディネートの顔をユーザー自身の顔に差し替えることで、着用時のイメージを明確化し、オンラインでの商品購入を促進するEC向け顔合成AIサービス。オンラインでユーザーが洋服を購入する際の「自分に似合うかどうかわからない」という不安の解消を支援する。メイキップが独自に開発したサイズレコメンドエンジン「unisize」の仕組みを活用し、ユーザーが自分と近い体型のコーディネート画像を抽出して選択することもできる。



本格販売の開始に伴い、ユーザーからのニーズも高かった、合成対象のモデル商品画像を自由に選べる機能を新たに追加した。これにより、ユーザーが合わせたい商品の色や柄を自由に選んで合成可能となった。

静止画だけでなく動画での「FaceChange」機能の開発も進めており、今後もユーザーにとって快適なアパレルECのサービスを提供するべく機能の拡充を目指している。

すでに「FaceChange」を導入しているECにおいて、「FaceChange」を利用した消費者は、利用していない消費者と比較して購買率が4.2倍に上昇しており、商品の購入を検討している人にとって、本サービスが関心の高いものであることが確認できたという。サイズレコメンドエンジン「unisize」と合わせて利用した場合はCVRが8倍となり、購入前のイメージ確認・サイズ確認が、消費者のアパレル商品の購入を後押ししていることがわかるとした。

4月中旬に、「FaceChange」初回利用者に対して実施したアンケートでは、63%が「購入前の参考になった」と回答。「自分が着ているイメージがわき、他の色も試したいと感じた(30代女性)」「違和感のない自然な合成画像だったため、着用イメージを確認できて良かった(60代女性)」「イメージはわきやすいが、体型も自分に合わせて変更されるともっと良いと感じた(40代女性)」といった声が寄せられた。

この結果対しメイキップは、サイズレコメンドサービス「unisize」との連携を含め、今後もアパレルEC担当者や利用ユーザーの声をもとにした追加機能の開発、合成クオリティの向上を検討していくとしている。

「FaceChange」は、「ユーザーが『自分に似合うもの』を考えて洋服を購入する時代だからこそ、ユーザー主体のオンライン購入体験を提供したい」という想いから生まれたサービスだ。

近年はIT技術の発展も著しく、今までできなかったことが次々と実現できる世の中になっているとし、アパレルECも拡大を続け、多くの人がオンラインで服を買うことが日常的になったからこそ、常に最新の技術を取り入れた、より質の高い購入体験を提供し続けることが大切であるとの考えを示した。

今後も引き続き、最新技術を活用した合成精度の改善、動画への対応などを含めたアップデートを検討しているとし、本サービスを通じ、アパレルECをより楽しく、よりワクワクする場にするためのサポートを行うとしている。