惑星科学が専門の元宇宙航空研究開発機構(JAXA)職員で月探査情報ステーション編集長の寺薗淳也氏が2月14日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。ロケットの打ち上げがちょっとした悪天候でも中止になる理由について、「ロケットは巨大でも意外に繊細で、打ち上げるほうも慎重になる」と解説した。

【H3ロケット初号機打ち上げ】種子島宇宙センターから打ち上げられるH3ロケット初号機。第2段ロケットの着火を確認できず「指令破壊」の措置がとられ、打ち上げは失敗した =2023年03月07日午前10時38分、鹿児島県南種子町 写真提供:産経新聞社

【H3ロケット初号機打ち上げ】種子島宇宙センターから打ち上げられるH3ロケット初号機。第2段ロケットの着火を確認できず「指令破壊」の措置がとられ、打ち上げは失敗した =2023年03月07日午前10時38分、鹿児島県南種子町 写真提供:産経新聞社

辛坊)今月15日に打ち上げを予定していた日本の次世代主力ロケット「H3」2号機について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は打ち上げを17日に延期したばかりです。天候不良が原因のようですが、あんなに巨大なロケットがちょっとした悪天候で打ち上げられなくなるものなのですか。

寺薗)ロケットは巨大でも意外に繊細で、ちょっとしたことで動作を止めてしまいますから、打ち上げるほうも慎重になるんです。例えば雷の発生や強風が予想されると、危ないので打ち上げを中止します。