今年1月1日、能登半島でM7.6の大地震が発生。住宅被害が120000棟に上り、建物の倒壊で犠牲となった人が多く確認された。また電気、ガス、水道などのライフラインが寸断され、その復旧もようやく歩みを始めたばかりだ。ニッポン放送では、1923年(大正12年)9月1日の関東大震災を生き延びた女性の貴重な証言、さらに専門家による今後の対策を通して、「“地震大国・日本”に生きる我々は今後どう備えるべきか?」をテーマに、60分間のドキュメンタリー番組『未来への備え。〜関東大震災を生き抜いた112歳の証言〜』を5月26日(日)に放送する。

ニッポン放送報道スペシャル『未来への備え。〜関東大震災を生き抜いた112歳の証言〜』

ニッポン放送報道スペシャル『未来への備え。〜関東大震災を生き抜いた112歳の証言〜』

ニッポン放送報道スペシャル『未来への備え。〜関東大震災を生き抜いた112歳の証言〜』5月26日(日) 26時40分〜27時40分 放送

2024年1月1日、能登半島で発生した大地震を皮切りに、2月には千葉県県東方沖で群発地震が、さらに茨城・岩手・愛媛・高知・大分でも最大震度6前後を観測する地震が発生、今後首都圏も含め大地震発生が懸念されている。

その日本は昨年「関東大震災から100年」を迎えた。この大地震を12歳の時に体験し、去年112歳で生涯を閉じた女性の貴重な証言から、これまではあまり知られていなかった神奈川県沿岸部の関東大震災の被害状況などを振り返り、今後、発生が懸念されている「首都直下地震」「南海トラフ地震」など、巨大地震に対する備えを提言していく。

高嶋フジさん(旧姓平井フジさん)は、1911年(明治44年)8月15日生まれ。7人兄妹の長女だったフジさんは、関東大震災の直前に母親を亡くし、学校に通いながら幼い兄妹の面倒を見ていた。そして……9月1日11時58分、神奈川県逗子市小坪地区の自宅で2歳の弟・末吉さんと食事をしていた時、突然これまで経験したことがない大きな揺れが襲ってきた。

三日三晩野宿した後、倒壊を免れた自宅に戻ったその目には、変わり果てた小坪の光景が広がっていた。現在の震度に換算すると震度7にも相当する巨大地震。フジさんはどのようにして地震と津波の中を行き抜き、幼い弟の命を必死に守り抜いたのか。去年10月、112歳で生涯を終えた1人の女性の証言から、巨大地震の真の姿に迫る。

またフジさんの貴重な証言をもとに、都市・社会防災を研究する東京工業大学松岡昌志教授が、関東大震災の経験から引き継がれる都市防災の今を語る。

昨年12月31日に放送し、「放送人グランプリ2024」の優秀賞を受賞した『関東大震災から100年・・・112歳の証言と未来への提言』に、能登半島地震の追加取材などを加えた上で再編集した特別番組。「地震大国・日本」に生きる“今”と“次”の世代に、100年前に起きた関東大震災を経験した高嶋フジさんの貴重な生の声を伝承していくことで、書と直下地震や南海トラフ地震やなどに立ち向かう術などを考えていくきっかけになればと考えている。

ニッポン放送報道スペシャル『未来への備え。〜関東大震災を生き抜いた112歳の証言〜』は5月26日(日)26時40分から放送。

ニッポン放送報道スペシャル『未来への備え。〜関東大震災を生き抜いた112歳の証言〜』

ニッポン放送報道スペシャル『未来への備え。〜関東大震災を生き抜いた112歳の証言〜』

■番組タイトル:ニッポン放送報道スペシャル 「未来への備え。〜関東大震災を生き抜いた112歳の証言〜」
■放送日時:5月26日(日) 26時40分〜27時40分
■出演:
高嶋フジ(旧姓平井フジ/昨年10月に逝去)
平井光義(フジさんの弟・末吉さんの息子でフジさんの甥)
蟹江康光(「ジオ神奈川」代表)
蟹江由紀(「ジオ神奈川」事務局長)
松岡昌志(東京工業大学教授)
上柳昌彦(ナレーション)
那須恵理子(絵本朗読)
■構成:長谷川浩二
■技術:石垣哲(イメージファクトリィ)
■取材・制作:遠藤竜也(ニッポン放送)、藤原高峰(ニッポン放送)