滋賀大学はデータサイエンス(DS)学部・大学院DS研究科を増強する。大学院DS研究科の修士課程の入学定員を2029年度までに現在の2・5倍となる100人に引き上げる。企業からの派遣で学ぶ人が多い点を反映する。また25年度にDS学部の定員を同1・5倍の150人にし、高等専門学校からの編入も始める。文理融合分野に重心をシフトし、少子化時代に規模拡大を実現するモデルを確立する。

大学院DS研究科修士課程の現在の定員は40人。企業派遣と内部進学の志願者が同程度で、入試の競争率は2倍程度となっている。あいおいニッセイ同和損害保険が5年間に一人ずつ派遣しているほか、帝国データバンク、マクロミル(東京都港区)

社会人が中心の博士課程学生も増加が見込めるため、定員を同3人から31年までに8人にする。文部科学省の事業支援により、DS部局の教員数は同1・4倍の40人となる予定で国内最大規模となる。

DS学部の定員50人増は、経済学部の定員減で対応する。

滋賀大は経済学部・同研究科を土台に、全国初のDS学部を17年度、大学院を19年度に開設した。