英王室のチャールズ国王(75)自らが手がける私邸ハイグローブをモチーフにしたオーガニックブランド「ハイグローブ」のいちごジャムが、息子ヘンリー王子(39)の妻メーガン妃(42)の影響で完売する珍事が起きた。

欧米メディアによると、新たに自身のライフスタイルブランド「アメリカン・リビエラ・オーチャード」を立ち上げた妃が、第1弾の商品になるとみられる自宅のある米カリフォルニア州モンテシート産のいちごで作ったジャム限定50個を友人や知人に贈呈したことが話題となった直後に、国王のジャムが売り切れになったという。

妃のブランドのジャムは現時点で一般発売はされておらず、ジャムをもらったファッションデザイナーのトレイシー・ロビンスさんらが、SNSに写真を投稿して宣伝に一役買ったことが話題となった。このニュースが報じられると、王室ファンの間でライバルとなる国王のジャムの人気が急騰し、翌日には店頭から姿を消したという。

ハイグローブのジャムの人気が突然高まった理由は不明だが、一部の王室ファンが国王をサポートするためジャムを買い占めた可能性や人々が妃と国王のジャム対決を望んでいるとの声もある。さらに、妃のジャムと食べ比べするために国王のジャムを入手しようとする人が多かったのではないかとの臆測も出ている。

正真正銘の王室ブランドであるハイグローブは、社会環境への貢献を理念としており、ジャム以外にも紅茶やクッキー、はちみつなどの食品からソープや食器など幅広い商品を展開しており、収益は自身の慈善財団に寄付されている。英ミラー紙によると、思わぬビジネスチャンスとなったハイブランドのオーガニック・プレザーブいちごジャムは、340グラムの瓶入りで値段は6.95ポンドだという。王室ファンの間では、オーガニックで身体に良いだけでなく、環境にも配慮した商品として人気が高いという。

アメリカン・リビエラ・オーチャードは、ジャムなどの食品のほかキッチンウエア、料理本、ガーデニング用品など幅広い商品を展開することが見込まれている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)