国際弁護士の湯浅卓氏(68)が5日、TBS系「サンデー・ジャポン」(日曜午前9時54分)にゲスト生出演。ドジャースの大谷翔平投手(29)の口座から不正送金したとして、銀行詐欺容疑で元通訳の水原一平容疑者が訴追された事件を巡り、違法賭博の胴元側がマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで捜査当局から調査されていることについて言及した。

米スポーツ専門局ESPNによると、違法賭博の胴元側が、水原容疑者から受け取った金を合法カジノにある口座に転送し、現金化していたという。

湯浅氏は「これはデカい。超デカいネタです」と興奮気味に切り出した。続けて「なぜかというと、5年間、実はFBIが(胴元の)ボーヤーさんを追いかけてきたのはこのためなんですが、国土安全保障捜査局がここでねじ伏せた、そういうことになってきます。だからデカいネタです」と解説した。

コメンテーターの石田健氏から「一平さんの件もそうですし、その背景にテロの資金とか金融犯罪とかにマネーロンダリングがつながっていく可能性があるってことですか」と問われ、湯浅氏は「まさにそれがシャープなお答えで。これを実務的に言うと、今おっしゃられた内容、つまりマネロン(マネーロンダリング)の内容を水原容疑者がどこまで意識してたか。もし意識していたのであれば、今後、追起訴の可能性すらあるという状況です」と説明した。

ESPNが複数の情報筋の話として伝えた内容によると、水原容疑者が違法賭博の借金返済のため胴元側に送った金は、西部ネバダ州ラスベガスなどのカジノにある胴元の賭博用口座に転送された。胴元らは、チップに換えて賭博を行い、勝った場合に現金化していたという。

連邦地検によると、水原容疑者は2021年11月〜24年1月、違法賭博の借金返済のため、大谷選手の口座から胴元側に1600万ドル(約25億2500万円)以上を不正に送金した疑いがある。4月12日にロサンゼルスの連邦地裁に出廷。次回期日は5月9日で、罪状認否が予定されている。