現在、NHK朝ドラ「虎に翼」で、ヒロインの猪爪寅子(伊藤沙莉)の母・はる役で出演中の石田ゆり子(54)。気の強い母親役を好演しているが、公私ともに充実しているようだ。

 1月クールは、日曜劇場「さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜」(TBS系)に出演。何年にもわたって民放ドラマにコンスタントに出演し、今クールは、ついに朝ドラ初出演を果たした。CMは、宝くじの「メガビッグ」「資生堂エリクシール」などに出演し、「2023年テレビCM放送回数ランキング」(エム・データ)の女性部門では20位。

 2016年、「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)出演を機に“奇跡のアラフィフ”として再ブレークを果たしてから8年。6匹の保護猫と1匹の犬との日常をつづったインスタグラムも話題となり、女性からの支持も急上昇。2018年に出版した、フォトエッセー集「Lily ─日々のカケラ─」(文芸春秋)は20万部の大ヒットとなった。再ブレーク後は、映画、ドラマ、CMと仕事が途切れない。

 さらに、昨年10月3日、54歳の誕生日の日に不動産会社を設立していたと発売中の「女性自身」が伝えている。

 石田は、もともと所属していたボックスコーポレーションから独立後、自身の個人事務所を所有していたが、新会社の目的は、登記によれば〈不動産売買、賃貸及び管理〉。石田は2016年に都内の一等地を購入し、土地と建物と合わせて3億円ともされる自宅を建設し、その後も自宅以外に複数の高級マンションを所有しており、その資産総額は7億円と報じられたこともある。

 芸能ジャーナリストの城下尊之氏はこう話す。

「芸能人の副業の定番といえば、やはり飲食店でしょうね。芸能界は浮き沈みが激しいので、安定した副収入を得ようと名前貸しして出資したり、自ら広告塔になったりする人は多いです。その次に多いのが不動産投資でしょうか。転売や賃貸に出すなどして、資産運用ができますから。土地の値段も上がっていますし、資産が大きくなってきて、個人でやるより節税対策にもなるので、会社組織にしたということでしょう」

 稼ぎまくったお金を元手に、まさに「美しすぎる不動産王」になったというわけだが、その一方で、彼女の場合、いまだに独身であることは多くの人が不思議に思うところ。

 前出の著書の中では、彼女はこんなふうにつづっていた。

■「人生のパートナーには出会いたい

〈わたしは独身主義なんかじゃありません。人は一人では生きていけないといつも思っていますし、人生を共にするパートナーには、いつだって出会いたい。だけど、確かにそう言いながらも、どこかで独身であることが自分には必要なんだとすら思ってもいます。これは女優という仕事柄、というのは大いにある。〉

 54歳にして朝ドラ初出演を果たし、本格的な不動産運用も始めた石田だけに、今後も、公私ともに思わぬ展開が待っているかもしれない。