これまで表向きには質素な暮らしぶりだったドジャース・大谷翔平(29)が、高額な物件を購入して話題になった。

 すでに米経済紙「ウォールストリート・ジャーナル」など、複数の米メディアが報じているハワイ島の高級リゾート地に別荘を購入した件だ。記事によれば、売買価格は約25億円で、オフに滞在する際のブルペンやトレーニング機器など、練習環境も整える予定だという。

 米ネットメディア「スポルティコ」が独自に算出して今年3月に発表した大谷の2024年の副収入は約98億円。昨年12月にドジャースとプロスポーツ史上最高額の10年総額約1155億円の巨額契約を交わし、そのうちの97%にあたる約1080億円は後払いになるため、今季の年俸は約3億1800万円。単純計算で今年の総収入は約101億1800万円となる。

 水原一平元通訳(39)による違法賭博と不正送金で約24億5000万円以上ともいわれる損失を被ったが、高給取りの大谷が別荘購入に次いで資金を投じるともっぱらなのは、プロスポーツチームへの出資だという。

■利益追求よりチーム発展支援が目的か

 現地特派員のひとりが言う。

「ドジャースの地元ロサンゼルスには多くのプロスポーツが本拠を構えている。中でも大谷が次の投資先として関心を示しているとされるのが、女子プロバスケットボールWNBAのロサンゼルス・スパークスです。ファイナル制覇3度の名門で、ドジャースのオーナーグループの一員であるNBAレジェンドのマジック・ジョンソンも出資するレイカーズの姉妹球団です。MLBやNBAほど資産価値が高くないWNBAなら、大谷は数億円の出資で済むはずですが、現役の間は球団運営に時間を割けない。多くのアスリートのように共同オーナーという形を取るのではないか。

球団への投資といっても、利益を追求するのではなく、リーグやチーム発展の支援が主な目的になるでしょう。米国ではプロスポーツチームのオーナーは社会的な評価が高く、ステータスも得られる。元通訳に銀行口座の管理を任せっきりにして、今回の被害を招いただけに、米識者からは金融リテラシーの低さを批判された大谷にとってはイメージアップにつながるからです」

 これまでWNBAでは、21年東京五輪で日本の史上初の銀メダル獲得に貢献した町田瑠唯(現富士通)ら4人がプレーした。

 大谷がスパークスのオーナーに加われば、元ユニバーシアード日本代表の真美子夫人が日本人選手の移籍を後押しすることになるかもしれない。

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 そんな大谷はアスリートだった両親の元、出産に関わった看護師から褒められるほど「ずいぶんしっかりとした顔つき」で生まれてきたという。

 ●関連記事【大谷を知る】…は、過去に日刊ゲンダイで連載した「秘話 二刀流の血脈」をパワーに焦点を当てて再編したもので、大谷の誕生秘話や両親のスポーツ歴、名前の由来などについて詳しく報じている。