将棋の藤井聡太8冠(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=21)が「日本鉄道賞」の表彰選考委員(9人)に任命された。20日、国土交通省が発表した。将棋界からは初の任命となった。

「日本鉄道賞」は国土交通省が鉄道の発展など優れた取り組みを表彰するもので、02年に創設された。今回が23回目。応募期間は6月21日まで。施設整備、サービス、映画、楽曲、アート、写真集、テレビ番組などさまざまな分野が対象となる。

東大大学院工学系研究科教授の古関隆章氏が委員長を務め、フリーアナウンサーの久野知美ら9人が名を連ねる。藤井は1次選考の書類審査の書類に目を通し、応募者のプレゼンテーションも評価し、2次選考する予定。

幼稚園のとき、藤井は「電車の運転士になりたい」というほどの鉄道好き。タイトル戦で全国を転戦する際も「乗り鉄」を楽しんでいる。

国交省の担当者は任命の理由について「鉄道への造詣の深さ」を挙げ、「藤井8冠ならではの感性を選考に生かしてほしい」とコメントした。