プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)が6日、東京ドームでWBC世界同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)との防衛戦に臨む。

90年2月、統一ヘビー級王者マイク・タイソン−ジェームス・ダグラス(ともに米国)戦以来、約34年ぶりとなる東京ドームでのボクシング興行。17年8月、18年3月の元WBC世界バンタム級王者山中慎介との2度の対決を通じ、ドーピング違反や体重超過で騒がせ、当時は「悪童」と言われていたネリ。日本のボクシングファンで「アンチ」が多い元世界2階級制覇王者に対し、井上がリング上で対峙(たいじ)するビッグマッチとなる。

海外のブックメーカー(賭け屋)のオッズでは、井上が有利となっている。英大手ウィリアムヒルでは、井上の勝利に1・06倍がつけられ、ネリは8倍となっている。引き分けは17倍がつけられた。結果予想の1番人気は井上のKO、TKO勝ちの1・17倍、続いて井上の判定勝ちが6倍で2番目の人気。一方でネリのKO、TKO勝ちは17倍、判定勝ちは19倍となっている。

昨年1月に井上がスーパーバンタム級転向した後の英大手ウィリアムヒルのオッズを振り返ると、23年7月のスティーブン・フルトン(米国)戦で、挑戦者の井上勝利に1・28倍、統一王者フルトンは3・75倍、引き分けは15倍だった。また同12月の2団体統一王者同士の対決となったマーロン・タパレス(フィリピン)戦では、井上の勝利に1・05倍がつけられ、タパレスは8倍、引き分けは23倍がつけられていた。