<アーティスティックスイミング(AS)日本選手権>◇第2日◇4日◇東京アクアティクスセンター◇ソロ・フリールーティン(FR)、デュエット・テクニカルルーティン(TR)、アクロバティックルーティン、ミックスデュエットTR(公開競技)

川瀬由華(22=井村ク)が、ソロFRで初優勝を果たした。

前日のTRでは2位に終わったが、ダイナミックな演技で242・4207の高得点をマーク。TR優勝の広田憩(20=井村ク)に大差をつけて初の頂点に立った。川瀬は広田らとともにアクロバティックルーティンも優勝。デュエットは井村クの広田、額田紗子組が制した。

プールの中で川瀬がほえた。テーマは「トラ」。黒と黄色の水着で、ダイナミックに舞った。高得点に笑顔をみせ「練習通りにやることだけを考えた。集中してできました」。日本選手権ソロ初優勝。表彰台の真ん中に「1人で立てたことがうれしい」と話した。

昨年のソロはTR、FRとも2位。今年はデュエットやチームも含む全7種目優勝を目指した。しかし、初日のソロTRでチームメートの広田に敗れて2位。「緊張や不安で自分の演技ができなかった」。周囲からの励ましで何とか気持ちを切り替え、この日のFRでの初優勝につなげた。

「もともと猫が好きだった」が、演技をするのにより映えるものをと「同じネコ科のトラにしました」。持ち前の豊かな表現力でトラを演じきった川瀬は「残りの種目もがんばりたい」と、次の「獲物」を狙った。

◆ソロ・フリールーティン (1)川瀬由華(井村ク)242・4207(2)広田憩(井村ク)213・5229(3)三橋理沙子(井村ク)209・3188

◆デュエット・テクニカルルーティン (1)広田憩、額田紗子(井村ク)241・2833(2)川瀬由華、熊谷日奈多(井村ク)234・9817(3)稲富愛佳、内田桜子(ミキハウス東京ASC)221・1792

◆アクロバティックルーティン (1)井村クA(川瀬、広田、熊谷、額田、三上、田辺、三橋、小山)204・3300(2)ミキハウス東京ASC(稲富、内田、古谷、相高、市川、日暮、三木、浅海)202・0833(3)国士舘ク(岩崎、白波瀬菜、百々、白波瀬陽、井崎、宮地、橋本、前田)197・5266

◆ミックスデュエット・テクニカルルーティン (1)佐藤陽太郎、西口璃莉(ジョイフルAC)199・7933=出場1組

〈主催〉日本水泳連盟〈主管〉東京都水泳協会〈後援〉日刊スポーツ新聞社ほか〈特別協賛〉ヤクルト本社〈協力〉鈴乃屋ほか