<東都大学野球:亜大4−1駒大>◇第4週第1日◇9日◇神宮

亜大が駒大に先勝した。初回、2死二塁から西川凱斗外野手(4年=育英)の左前適時打で先制。8回には、1死二塁から的場北斗内野手(3年=山形南)の左前適時打で2点目。9回には西川の右越えソロ本塁打などで2点を加え試合を決めた。

投げては、先発の最速150キロ右腕・斉藤汰直投手(3年=武庫荘総合)が「前半から腕を振っていけた」と、力のある真っすぐと変化球で緩急を使い、7回2/3を投げ5安打無失点。要所でキレのいいツーシームにフォークで三振を奪い、奪った三振は12。北嶋洸太投手(4年=駒大苫小牧)につなぎ、逃げ切った。

悔しさが、自信に変わった。前週の国学院大1回戦では、3点リードしながら後半で満弾を浴び逆転を許し敗戦。斉藤はガックリとマウンドでひざまずいた。「本当に悔しくて。なかなか気持ちも上がってこなかった」と、振り返る。しかし、正村公弘監督(60)やチームメートの「割り切って、思い切っていってこい」という声に前を向き、腕を振った。「試合では強気で投げましたが、最後まで気が抜けなかった。本当に割り切れたのは…今です」と、ニッコリ笑った。

「今日はやってやる、という気持ちはもっていたので。いいピッチングができてよかったです」。亜大のエースとして。勝利の責任を背負いながら、1戦1戦、成長する。