◆オープン戦・西武3―5ヤクルト(24日、ベルーナドーム)

 西武新加入のコルデロにオープン戦最終戦で待望の本拠地初アーチが飛び出た。1点リードの2回1死二塁、ヤクルト右腕ヤフーレの直球を右翼スタンド中段へ。オープン戦2号2ランに「確信歩き」をし「力強く振ることを意識して打席に入った」と胸を張った。

 メジャー通算27発の触れ込みで入団した左の大砲は15日のソフトバンク戦で有原から来日初本塁打となる2ランを放ったものの、オープン戦では通算42打数8安打の打率1割9厘で21三振。緩急をつけ、落ちる変化球を多投してくる日本の投手に苦しめられてきた。「日本人投手のタイミングに合わせるよう、打撃コーチと相談しながらいろいろやってきた」と早めにタイミングを取るなど模索してきた。

 この日はベネズエラ出身の右腕が相手だったが、松井監督は「威力のある大きいのを打てる打者なので、オープン戦最後にああいう形で出たのは本人にとっても良かったのでは」とうなずいた。

 メジャー通算114発のアギラーもこの日は無安打に終わったものの、12球団全体で3位の打率2割8分9厘と安定した成績を残した。昨季リーグ最少の435得点にとどまり、5位低迷の原因となった西武打線。5年ぶりのリーグ優勝へ奮起が求められる両助っ人砲が、上り調子で開幕に突入する。(末継智章)