◆ソフトバンク8―1ロッテ(4日、ペイペイドーム)

 再三にわたる好守で勝利に貢献したのは、二塁手の牧原大だ。中でも「これぞマッキー」と思わせたのが3回1死一塁でソトが放った一、二塁間の強烈なゴロに飛び込み、しっかりアウトに仕留めたプレーだった。

 抜けていれば一、三塁とピンチは拡大し、5番山口を迎えるところだった。その時点でチームは5点もリードしていたとはいえ、プロ初先発の大津を助ける大きなプレーではなかったか。

 思えば今季チーム初失策を記録したのは堅守を誇る牧原大だった。2日のロッテ戦。2点リードの7回1死一、二塁の場面で愛斗の三ゴロから一度は三→二→一塁の併殺を完成させたが、敵将の吉井監督のリクエスト要求で判定が覆った。

 一塁は完全なセーフだったが、二塁は牧原大が一塁送球を急いだことで、わずかにベースを踏むタイミングが合わなかった。その後の1死満塁のピンチは先発大関が無失点で切り抜けたが、試合後の牧原大は今季初失策を悔やんでいた。

 まずは負担をかけた大関へざんげの気持ちを示しつつも「今年は無失策を目指していたんですけどね」とやるせない様子だった。その姿を見ていただけに、守備でやり返すだろうと信じていた。

 二塁の定位置を争った三森が右手指骨折で戦列を離れてしまった。表現は難しいが、牧原大には一つ腰を下ろして戦ってほしい。(石田泰隆)