ソフトバンクの有原航平投手(31)が8日、古巣との初対戦での開幕2連勝を誓った。9日の日本ハム戦(熊本)に先発。3月30日にチーム方針で出場選手登録を外れ、中10日で臨む右腕は「敵チームなのでしっかりやる」と闘志を燃やした。

 2022年から新庄監督が指揮を執る古巣は万波、野村ら若手が次々と台頭。西武と並んで首位に立つソフトバンクと1・5ゲーム差の3位につける。「一人一人研究して抑えていきたい。相手は関係なく、自分の投球をする」と強調した。

 15年に早大からドラフト1位で入団した日本ハムでは、19年に最多勝に輝くなど6年間で通算60勝を挙げた。米球界から3年ぶりに日本球界に復帰して10勝した昨季は対戦がなかったが、「変な感じはない。自然に試合に入れる」と話した。

 9試合を終え、先発防御率は1・44。3月29日に自身初の開幕白星で勢いをつけた右腕も「素晴らしい投球が続いている。僕も流れに乗っていきたい」。8日は福岡県筑後市のファーム施設で調整。頼もしい右腕がチームをさらに加速させる。(鬼塚淳乃介)