◆西武0―5ロッテ(9日、県営大宮)

 西武のドラフト7位右腕、糸川亮太(25)=ENEOS=が2度目の登板で無失点に抑えた。5点ビハインドの9回、3番手でマウンドへ。先頭打者を四球で歩かせたが、昨季本塁打王のポランコを得意のシンカーで右飛に打ち取り、荻野貴を二ゴロ併殺打に仕留めた。

 3月31日の楽天戦(楽天モバイルパーク宮城)で同点の延長11回にプロ初登板、先頭打者に四球を与えたのを機にサヨナラ負けを喫した。中8日で訪れた登板機会に「前回より落ち着いていた」。結果を出し「切り替えないとだめだけど、抑えるまではずっともやもやしている毎日だった。やっとスタートです」と笑顔を輝かせた。

 楽天戦でのサヨナラ負け後は守護神のアブレイユや甲斐野央ら多くの選手に励まされた。中でも印象に残ったのが同じ1998年生まれで今季初の開幕投手を務めた今井達也からの言葉だ。「始まったばかりだし、すぐやり返すチャンスがあるのがプロだから。一緒にまた頑張ろう、と。本当にありがたかった」と前を向けた。

 ドラフト1位の武内夏暉とともに開幕1軍入り。その武内が3日のオリックス戦でプロ初先発初勝利したのも「さすがですね。僕も頑張りたい」と刺激を受けている。「セットポジション時は問題ないけど、走者がいない場面で足を上げたときのバランスが良くない。そこを修正し、まず任されたところで頑張ってく」とハイレベルなブルペン陣で生き残るため、さらなる精進を誓った。