◆練習試合・ソフトバンク3軍3―4斗山ベアーズ2軍(16日、韓国・斗山ベアーズパーク)

 ソフトバンクの風間球打投手(20)が韓国遠征の初戦で好投した。先発した育成の井崎に続き、7回から2番手で登板。2回を1安打無失点に封じて、「すごくいい感覚で投げられた」と手応えを口にした。

 7回は先頭打者を変化球で空振り三振に仕留めると、次打者はこの日最速の151キロ直球で投ゴロ。死球で走者を出したが、落ち着いて後続を断った。8回は1死から中前打を許したが、二ゴロ併殺で切り抜けた。

 「(7回の)投ゴロが一番良かった。最後の決め球で三振を取りにいくって時に『最初は真っすぐ投げないよ』っていうイメージで、最後に100(の力)って感じ」

 3年目を迎えたドラフト1位右腕。一時は最速157キロを誇った高校時代のスタイルに戻そうと考えていたが、「新しく、今の自分を成長させようといろいろやってきた。今はゾーンで勝負できる変化球が増えた」と語る。その上で「松本裕樹さんみたいなラインができる投げ方をイメージしている」と明かした。

 今季は2軍戦でも経験を積んでいる。「緊張感はだいぶ違う。今はこうやって(3軍に)戻ると、落ち着いて投げられるようになった」。1試合で複数イニングを投げたのは今季初。韓国で得た収穫も糧に成長曲線を描く。(浜口妙華)