J1鳥栖を運営するサガン・ドリームス(佐賀県鳥栖市)は20日、定時株主総会を開き、当期純損益が1億2760万3千円の黒字となる第20期(2023年2月〜24年1月)の決算を発表した。前期は1億7777万6千円の黒字で、2期連続で1億円以上の黒字を計上するのは初。平均入場者数や小口スポンサー数の増加、業務効率化などが寄与したという。

 一方で純資産は1億5864万3千円の赤字で4期連続の債務超過。記者会見した小柳智之社長は、Jリーグのクラブライセンス剝奪回避に向けて「本年度中、遅くとも25年度中に必ず債務超過を解消できる」との見通しを示した。

 売上高は前期比9・5%減の24億9760万4千円。広告料収入やJリーグからの分配金収入の減少が響いた。小柳社長は今期の売上高目標を約28億円とした上で「ホームスタジアムの改修を進めたり、小学生やファミリー向けの席を新設したりして集客力の向上を図る」と強調した。(山崎清文)