バレーボールVリーグ女子1部(V1)の久光スプリングスは25日、元日本代表リベロの花井萌里(27)が今季限りで現役を引退し、濵松明日香(25)、マッケンジー・アダムス(32)、チタポーン・カムランマーク(28)、座安琴希コーチ(34)が退団することを発表した。5月1日開幕の黒鷲旗全日本男女選抜大会(Asueアリーナ大阪)が花井にとって現役最後の大会、濱松と座安コーチにとっては久光での最後の大会となる。米国出身のアダムスと、タイ出身のカムランマークはそれぞれ帰国している。

 花井は2022〜23年シーズン限りでヴィクトリーナ姫路を退団し、今季から久光に加入。リリーフサーバーからの守備固め等で活躍しながら、23年12月の天皇杯・皇后杯全日本選手権準決勝(対日立Astemoリヴァーレ)で右アキレス腱(けん)を断裂し、手術後はリハビリに専念していた。

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 ミドルブロッカーの濵松は17年に誠英高(山口)から入団。チーム屈指のパワーを生かしたダイナミックな移動攻撃が持ち味で、21〜22年シーズンの優勝に貢献し、22年度の日本代表登録メンバーにも選出された。高い得点能力に加え、ムードメーカーとしても欠かせない存在となる中、今季の開幕前には右足の手術を受けるなど故障との闘いも続いた。久光での通算成績は109試合で616得点だった。

 アウトサイドヒッターのアダムスは主にレフト側からの攻撃を担い、レギュラーラウンドではチーム最多(リーグ7位)の361得点でプレーオフ進出に導いた。カムランマークはミドルブロッカーに故障者が相次いだ今季、緊急補強で獲得。185センチの長身を生かした強固なブロックが持ち味ながら、リーグ戦でのプレー機会はわずか1セットにとどまった。

 座安コーチは現役時代に日本代表リベロとして16年リオデジャネイロ五輪に出場した。現役引退後の21年から久光でコーチを務めた。