ソフトバンクは3、4月の戦いを終え、26試合で18勝6敗2分けと貯金を12もつくるロケットスタートを切った。2位日本ハムに3・5ゲーム差、リーグ3連覇中の3位オリックスとは6・5ゲーム差と順調すぎる滑り出しとなった。

 勝ち星に呼応するように選手たちも好調だ。チーム打率2割5分9厘、17本塁打、114得点、22盗塁はいずれもリーグトップ。一方、投手陣もチーム防御率2・13はリーグトップで61失点も最少だ。

 個人成績に目を移すと、3・4月度の月間MVP好捕にもソフトバンク勢が名を連ねる。打撃部門は柳田、山川、近藤のクリーンアップトリオが絶好調。柳田が打率3割2分3厘でリーグトップ。山川は6本塁打、29打点と2部門でトップに立っている。近藤も3割1分9厘の高打率に加え、30安打は柳田、小郷(楽天)と並んで最多。また周東も打率3割1分9厘、盗塁8は小深田(楽天)と並ぶトップで、強力打線の火付け役を担った。

 他球団では打率2割9分6厘、5本塁打、15打点のセデーニョ(オリックス)が好調だが、柳田、山川が軸の月間MVP争いとなりそうだ。

 一方の投手部門では今井(西武)が5試合で勝ち星こそ2勝にとどまるが、防御率0・77と圧巻の数字を残している。ソフトバンク勢では有原が3勝(2敗)を挙げているが、防御率2・39。救援陣に目を向けると、津森が11試合無失点でリリーフながらリーグ単独トップの4勝を挙げ、6ホールドと台風の目となるか。松本裕もリーグトップの12ホールドで防御率0・73と安定した成績を残している。