◆ソフトバンク3―4楽天(1日、みずほペイペイドーム)

 絶対的守護神が痛打を浴び、連勝街道は7で途切れた。同点の9回1死二塁。オスナが小深田に甘く入ったツーシームを中前へ運ばれた。勝ち越しを許し、今季初黒星を喫した右腕は「申し訳ない結果が続いている。失投した自分が全面的に悪い」とこうべを垂れた。

 今季のオスナはリーグトップの8セーブこそ挙げるも登板14試合中、4試合で失点するなど昨季までの安定感を欠いている。それでも右腕は「ボール自体はよくなっている」と前を向く。小久保監督も「オスナでやられたらしょうがない」と絶大な信頼は揺るがなかった。

 先発の大関が4回3失点と苦しむと、大型連勝を支えた打線も楽天先発に藤井を打ちあぐねた。2回には、近藤の中越えの当たりを相手の守備がもたつく間に本塁を狙うも、アウトになるなど無得点が続いた。7回に酒居からリチャードのプロ初猛打賞となる適時打などで一挙3点を奪うも、あと1点が遠かった。

 5月初戦は黒星スタートとなったが、本拠地5連戦を4勝1敗で終えた。3日からは今季6戦6勝の西武の敵地に乗り込む。指揮官は「西武三つ(3連戦)と、(6日からの)日本ハム三つ(3連戦)が交流戦前のポイントになりそうな気がする。より引き締めていきたい」。痛恨の敗戦を引きずっている暇はない。(鬼塚淳乃介)