◆西武3―5ロッテ(21日、ベルーナドーム)

 西武の外崎修汰が12試合ぶりに適時打を放ち、6連敗したチームの中で明るい兆しとなった。

 3点を追う7回2死二塁、ロッテ・国吉が外寄りに投じたカットボールを左前へ。4日ソフトバンク戦でのサヨナラ打以来となるタイムリーに「最後(の打席)は良かった」とうなずいた。

 昨年、チーム最多の54打点をマークした選手会長だが、今季は試合前時点で打率2割1分6厘、得点圏打率は1割9分4厘と低迷。19日のソフトバンク戦は4打数無安打で、3度外野フライに打ち取られた。「タイミングは合っているけど、こすっていて打球が上がりすぎていた。今日は低い打球を意識した」。初回2死で迎えた第1打席、ロッテ先発西野の外角直球に逆らわず、ライナー性の打球で右中間を破る二塁打。右方向に強い打球を打つという今季のテーマを実践し「練習通り」と手応えを感じた。

 ただ、6連敗し、ロッテ戦で7戦全敗というチーム状況に笑顔はない。外崎も4点を追う5回1死一、二塁で1ストライクから西野の内角ツーシームを打たされ、三ゴロ併殺打に倒れた。「打たされた感じがあった。もうちょっと腹をくくるじゃないけど、追い込まれるまで我慢して、打つべきところに来たら手を出すようにしないと。覚悟というか、割り切れていない部分があった」と反省。次の打席に生かした。

 今季ようやく8打点目で、年間28打点ペースは、外崎からすれば満足できない数字だ。松井稼頭央監督は「打撃練習は打球の方向性も含めて良い練習をしていると思っていた。そういう意味で結果が出るのが一番」と今後の巻き返しに期待する。