◆ソフトバンク21―0楽天(21日、みずほペイペイドーム)

 2度の打者一巡など23安打21得点。ソフトバンクが記録的猛打で大勝した。21得点以上を挙げたのは2016年以来8年ぶりの快記録だった。大暴れの中心は栗原陵矢。2本塁打含む4安打6打点の活躍を見せた。「いいバットの出方ができてきた。もう少し打てるように頑張りたい」と謙虚に継続を誓う。

 7点リードの3回無死。ポンセのカットボールを右翼テラス席へ運び、今季40試合目で待望の1号が飛び出した。さらに5回には2号2ランと自身2度目の1試合2発をマーク。三塁打が出ていればサイクルヒットの活躍となった。

 4月までは打率2割台前半と苦しんでいたが、5月は打率4割2分9厘と絶好調。近藤健介や山川穂高から、かつての良かった時の打撃を元にアドバイスを受けた。「栗原らしい数字にやっとなってきた」。小久保裕紀監督も待望の2アーチにほおをゆるませた。

 先発有原航平も6回無失点の好投で3戦ぶりの4勝目を挙げるなど、投打が躍動。貯金を18に伸ばした。

 22日は大阪に舞台を移しての楽天戦に臨む。小久保監督は「あまり点が入らないでしょう。和田(毅)に頑張ってもらう」。大勝に浮かれることはない。今季2度目の先発マウンドに上がるベテラン左腕への期待を寄せつつ、気を引き締めた。(鬼塚淳乃介)