エルフをベースにオリジナルの大型パーツを全身にまとい、大胆なアートを披露する飛右馬號。一つひとつのパーツはディテールまでしっかり計算されたフォルムを持ち、各パーツの異なる個性が渾然一体となってバランスのとれたアートを実現している。

大胆な造形のトップパートは、平型バイザー&角おこしパイプのミラーステーで構成。バイザーは上段にLEDマーカー、下段にアンドンを装備する。1段なのか、2段なのか、判断に迷う一体感あるデザインが特徴的だ。

さらにミラーステーは豪華角おこしパイプ4本仕様。3Dタイプのフォルムを採用し、あえてチップの数を抑え個性を強調している。 そしてボトムセクションには、迫力満点のラッセル戻しバンパーを装着。フロントフェンダーに合わせて後端が拡幅するデザインとなっているのがポイント。さらに色鮮やかな中野工芸のアンドンで、アート車らしい華やかな演出も施されている。

また、ステンレスの面を強調したサイドバンパー&リアフェンダーも、ひと味違うフィニッシュをみせる。合計18発の丸テールを配置したリアセクションとともに、クルマ全体の高い完成度を一層向上させていることは間違いない。箱内部もキャンピング仕様に変更し、ますます進化する飛右馬號。北海道にまた一輪、アートの花が開いた。

【写真6点】異なる個性が渾然一体。

カミオン2011年9月号月号トップアートをもとに再構成