5月1日は労働者の祭典「メーデー」です。物価高や歴史的な円安、保険料の値上がりなどにより生活にも大きな影響が出ている中、労働者たちはどんなことを訴えたのでしょうか。

1日、新潟市中央区で開かれたメーデー新潟県中央集会には約500人の労働者や組合員などが集まりました。

物価高に加え、円安にも歯止めがかからない現状に労働者からは賃上げを求める心の叫びが…

【看護師】
「(新型コロナ以降も)厳しい状況下を把握しながら看護師をはじめとする職員の増員を行わず、賃金改善を赤字を理由に据え置かれが続きました」

【トラック運転手】
「(求めるのは)時間外労働の上限規制を順守すること商慣習を抜本的に改革し、運賃を引き上げ、トラック運転手の賃金を大幅に引き上げることだと思っています」

定期昇給分とベースアップ分を合わせて5%以上の賃上げを目標にしている今年の春闘。

連合新潟が発表した各組合における要求の回答・妥結状況の中間発表は4.83%と過去最高の賃上げとなりましたが…

【会社員】
「(ベースアップは)2%くらい上がったのかな?4%とか上げてるところもあるからもっと上げて欲しい。あ、上がったのは2%じゃない1%だ」

【公務員】
「賃上げしても保険料が上がってしまえば元も子もないので働く人のための社会ができるようになれば」

【農家】
「水道光熱費だけじゃなくて農家の場合、肥料や資材が大幅に値上げになっているので作っても赤字というのが現状ですね」

厳しい声が聞かれたのは労働者だけではありません。

【年金受給者】
「(年金の)額面はちょっと増えたんだけど実質的には物価がもっと上がっているわけだから(物価高に)追いつかないですよね」

参加者は物価上昇を上回る大幅な賃上げの実現や増税の反対などを訴えました。

厳しい現状は家庭内での春闘も同じようで…

【街の人】
「世の中もベースアップしているのでぜひお小遣いもあげてほしいですね」
Q交渉通ることは?
「あんまり通らないですね」

【街の人】
「夫からも小遣いあげてとは言われるけど・・・はははなかなか厳しいですね食べるのにやっと」
Q夫のリアクションは?
「まあしょうがないよねって感じです」

お小遣いアップにはつながっていない様子…

物価上昇を上回る賃上げの実現が求められています。