北朝鮮の金正恩総書記は、日本の駐在所にあたる組織の幹部と面会し、「祖国を侵害するあらゆるものと闘う鋭い刃になるべきだ」と強調しました。国内の引き締めを強化する狙いがあるとみられます。

北朝鮮メディアによりますと、金総書記は、日本の警察の駐在所にあたる「分駐所」の責任者らと5日に面会しました。この中で、金総書記は幹部らに対し、「真心を尽くして住民を見守る誠実な保護者になるべき」と指摘したということです。その上で、「社会主義のわが祖国を侵害するあらゆるものと闘う鋭い刃になるべきだ」と強調しました。

北朝鮮では近年、若い世代を中心に、中国や韓国などの海外ドラマが浸透し、指導部への忠誠心が下がっていると指摘されていて、金総書記は国内の引き締めを強化する狙いがあるとみられます。